バウレ族について

バウレ族は、西アフリカのコートジボワール中部に暮らす民族。
同国では最大級の民族グループのひとつに数えられており、村落共同体を基盤にしつつ、祭礼や儀式を通じて強い共同体意識を育んでいます。
よく語られているのが、その美意識と芸術性の高さです。
代表的なものでいうと、葬儀や村に災厄が起きた際に行われる仮面舞踏会で使われる「プレプレ」という仮面。
概念を超えるユニークな造形に表現力と、仮面をはじめ、椅子などの木彫りや布などを用いた装飾文化にもその感性は現れており、アフリカ美術を語るうえで欠かせない存在に。
ヨーロッパの近代美術家にも影響を与えたとされており、造形としての美しさは日常づかいの道具からも感じられます。
シンプルでありながらも彫刻的な椅子

アフリカ家具では珍しく、木の削り出しではなく部品を組み合わせた椅子。
見た目に反して座り心地は安定しており、実際に座ってみるとその頑丈さに驚きます。
そのまま座っての使用も可能です。
無駄をそぎ落とした造形は、飾らずとも存在感があり、空間に置くだけでオブジェのような力を発揮。
緩やかにカーブした背もたれと、直線的な座面とのコントラストが美しい佇まいを見せています。
リビングの一角に置けばアートピースのような雰囲気を、玄関や寝室に配せば日常に小さな異国のエッセンスを与えてくれる一脚です。
直線的なモダン家具とは相対する存在ながら、そのアクセントとしても相性は抜群。
シンプルな家具、空間にこそおすすめします。
日常に息づく「民族美」を取り入れる。

バウレ族の椅子は、ただの道具ではなく「生活に根ざした美のかたち」として存在しています。
その背景を知ると、空間に迎え入れる一脚の重みが、より深く心に響いてきますよね。
私たちの暮らしの中で、この椅子は実用性だけを担うものではありません。
ときには花台として、またオブジェやアート作品を引き立てる台座としても活躍し、使い方によって無限の表情を見せてくれます。
アフリカンヴィンテージを取り入れることは、単にインテリアを充実させるだけではなく、時間や文化を越えて伝わる物語を暮らしに溶け込ませること。
その風合いと存在感は、日々の空間に温度を与え、心も満たしてくれるはずです。
年月を重ねてなお美しいこの椅子は、まさに「時の芸術品」。
バウレ族の手仕事が生んだ一脚が、暮らしに新たな深みを添えてくれます。
【LINE確認可能商品】

こちらの商品はヴィンテージ品のため、経年変化による傷や汚れ、色むらがある1点物でございます。
商品について気になる点がある方はLINEからお気軽にご相談ください。
※営業時間は平日10:00〜17:00となります。
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商品情報
サイズ
全体:幅 61cm × 奥行き 39cm × 高さ 57cm
座面:幅 44cm × 奥行き 30cm
※サイズはすべて手作業で採寸しております。実際の寸法と表記に、少しの誤差が生じ
る場合がございますのであらかじめご了承ください。
素材
木
生産地
コートジボワール(バウレ族)
備考
【取り扱い商品について】
・長い時を経て現地で使われてきたため、個体によっては擦れ、小傷、ひび、がたつき、虫喰い跡などがあります。
時を重ねた品ならではの風合いとしてお楽しみください。
・古い品のため、新品製品のような保証はございません。
・水濡れや直射日光は避けてお使いください。乾燥・湿度変化によって木部にひびが生じる場合があります。
【お手入れ方法】
・普段のお手入れは柔らかい布での乾拭きをおすすめします。
強い洗剤や研磨剤は、表面を傷つける原因となりますのでご注意ください。