ロビ族について
ロビ族は西アフリカを中心に暮らす民族集団で、中央集権的な首長制を持たない地域が多く、家族単位・一族単位での自立した暮らしがほとんどです。
そのため、ロビ族の物づくりは各家庭によっても色が大きく出ていますが、民具としての機能性と強い造形表現を両立されているのが大きな特徴です。
代表的なものを挙げると、三脚スツール(Lobi stool)/ 木彫の小像・護符(家庭の祭具) / 日用品の彫刻 などがあり、機能と美が生活道具の中にも表れています。
そして精霊「ティレ」と呼ばれる存在を深く信仰し、生活のあらゆる場面でその力に守られてきました。
ロビ族の木像は、このティレを宿す依り代として制作され、家庭や集落の守護、病や災いを退ける護符として大事にされています。
市場ではプリミティブアートとして取り扱われることも多いのですが、地域内では実用と儀礼をつなぐ生活文化そのものなのです。
永い時を歩んだからこその存在感
こちらのロビ族の木像は、無垢の木材を粗く彫り出したプリミティブな造形が特徴的。
悠々と立つ姿はどこか余裕を感じ、「長老」のような安心感を覚えます。
表面に残る彫刻の痕跡、擦れや割れ、黒褐色に沈んだ木肌は、長い年月を経てなお存在を増し続ける証拠。
人々が祈りを込め、触れ、時を重ねてきた痕跡そのものが、この像に独特のオーラを与えているようです。
その力強くも静謐な姿は、まるで時を超えた守護者のようにも感じられます。
時間の流れとともに乾燥し、角の丸みや細部の摩耗もまた、その歴史を物語ります。
経年によって生まれた色合いの変化や細かなひび割れも、かえって味わいとなるのがたまりませんね。
文化の断片を、お部屋に取り入れてみるのはいかがでしょうか
無垢の家具やヴィンテージラグと合わせれば、素材感同士が響き合い、落ち着いた佇まいに。
あるいはガラスや金属といったモダンなインテリアと組み合わせることで、異国の詩情をまとったアクセントとして際立ちます。
一つを際立たせるもよし、複数飾ってグループとして際立たせるのも面白そうですね。
長い時間を経てなお凛と立つアダン族の木像。そこに宿るのは人々の祈りであり、同時にアートとしての普遍的な美しさです。
暮らしの中に迎えれば、インテリアとしても、心の支えとしても助けてくれるはず。
ぜひ興味を持っていただけると幸いです。
【LINE確認可能商品】
こちらの商品はヴィンテージ品のため、経年変化による傷や汚れ、色むらがある1点物でございます。
商品について気になる点がある方はLINEからお気軽にご相談ください。
※営業時間は平日10:00〜17:00となります。
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商品情報
サイズ
幅 5.6cm × 奥行 5cm × 高さ 21.7cm(土台含む)
※サイズはすべて手作業で採寸しております。実際の寸法と表記に、少しの誤差が生じ
る場合がございますのであらかじめご了承ください。
素材
木
生産地
コートジボワール(ロビ族)
備考
【取り扱い商品について】
・長い時を経て現地で使われてきたため、個体によっては擦れ、小傷、ひび、がたつき、虫喰い跡などがあります。
時を重ねた品ならではの風合いとしてお楽しみください。
・古い品のため、新品製品のような保証はございません。
・水濡れや直射日光は避けてお使いください。乾燥・湿度変化によって木部にひびが生じる場合があります。
【お手入れ方法】
・普段のお手入れは柔らかい布での乾拭きをおすすめします。
強い洗剤や研磨剤は、表面を傷つける原因となりますのでご注意ください。