透明感と、やわらかさと。
夏に飾るガラスと陶器のはなし
夏に飾るガラスと陶器のはなし
夏の光を受けて、涼やかに透けるガラス。
光をやわらかく受け止め、
空間に静かな落ち着きを添える陶器。
異なる表情をもつ二つの素材は、
夏の草花を美しく引き立ててくれます。
大きな花束を用意しなくても、
庭先の枝や、一輪の花があれば十分。
花のない日には、色や輪郭そのものを
楽しむオブジェとして。
この夏、tifloが選んだ
ガラスと陶器のアイテムをご紹介します。
tiflo galleryでは企画展も開催中です。
それぞれの手仕事から生まれる、
揺らぎや色の重なりを、
実際に手に取りながらお楽しみください。
大阪を拠点に、職人の手でガラス製品を生み出すfresco(フレスコ)。
光や影、空間の空気までを映し出すような、揺らぎのある表情を大切にしています。
「霞」という言葉が呼び起こす、つかみどころのない風景を花器に映したkasumi vase。
朝靄に包まれた庭先や、淡くきらめく水面。遠くの輪郭が少しぼやける夕暮れのような、曖昧で幻想的な美しさをまとっています。
白を基調としたガラスに粒状の色を重ねることで生まれる、奥行きのある色彩も魅力です。
カラーはアイボリー、グリーン、グレーの3色。
食卓や小さな棚に取り入れやすいSサイズと、枝ものや高さのある花をゆったりと受け止めるMサイズをご用意しました。
光の入る窓辺に置けば、花の姿とともに、ガラスの内側に浮かぶ色の重なりも楽しめます。
小さな花や、細い枝を一輪。そんな気軽な飾り方に似合うのが、kasumi mini vaseです。
高さ約9.5cmほどの手のひらに収まるサイズで、アイボリー、ベージュ、パープルの3色を展開。
ダイニングテーブルの隅や、洗面台、デスクの上など、大きな花器を置きにくい場所にも自然に馴染みます。
花を飾るために場所を整えるのではなく、暮らしの小さな余白に一輪を迎える。そんな無理のない楽しみ方を教えてくれるフラワーベースです。
砂の記憶を、小さなガラスに閉じ込めたsabbia。イタリア語で「砂」を意味する名前の通り、表面には砂粒を思わせる、ざらりとした表情が施されています。
透明感のあるガラスでありながら、光を受けると細かな粒が静かにきらめき、見る角度によって陰影を変えていきます。小さな花を一輪挿すほか、何も生けずにオブジェとして飾るのもおすすめです。
棚の隅や玄関の小さな余白に置くだけで、海辺で拾ったガラス片のような、涼やかな景色をつくってくれます。
夏の空気を、音で感じさせてくれるp-bell。ガラスのベルに孔雀の羽根を組み合わせ、羽根がわずかな風を受けるたびに、澄んだ音を響かせます。
p-bell の「p」は、peacockの頭文字。短冊の代わりにあしらわれた羽根が光の中でゆっくりと揺れる姿も美しく、耳だけでなく目でも楽しめる風鈴です。
夏は涼を呼ぶ風鈴として。季節が過ぎたあとも、窓辺や部屋の片隅に吊るすガラスのオブジェとして飾ることができます。
1972年、ベルギーで創業したフラワーベースブランド Henry Dean(ヘンリーディーン)。
昔ながらの手吹きガラスの技法を受け継ぎ、主な原料にはリサイクルガラスを用いています。
扱いの難しい素材と向き合う中で生まれる、深みのある発色や細かな気泡、複雑な色の重なり。成形に使われる木型も、ガラスを吹き込むたびに少しずつ焼け、削られていくため、同じ型から生まれたものでも輪郭や表情は一つひとつ異なります。
均一ではないことを欠点とせず、そのものだけが持つ個性として楽しむ。Henry Deanのガラスには、手仕事の時間がそのまま刻まれています。
コレクションの中でも一番人気を誇るStromboli XS。
生け口から底面に向かってふっくらと膨らむフォルムで、一輪だけでもきれいにまとまりながら、少しボリュームのある花を生けるのにも向いています。
花を生ければその色を引き立てる背景に、何も生けない日はガラスの色と揺らぎそのものを楽しむオブジェとして、日常に寄り添ってくれます。
長崎県波佐見町出身の陶磁器デザイナー、石原亮太さんが手がけるPebble Ceramic Design Studio。
型屋、素地屋、窯屋など、波佐見の職人たちと連携しながら、原型制作から焼成までを丁寧に積み重ねています。
専門の職人がそれぞれの工程を担う、マニファクチャーというものづくり。手仕事の精度と、日常に取り入れやすいデザインを両立させています。
高さ約9cm、幅約7cm。LONG 10は、手のひらに収まる小さな一輪挿しです。
すっと伸びた細い首が、野草や庭の小枝といった、茎の細い植物をやさしく支えます。
ガラスのように光を透かすことはなくても、陶器のやわらかな色と釉薬の表情が、空間に穏やかな余白をつくってくれます。
窓辺の棚やダイニングテーブルの隅に、小さな花を一輪。デスクにドライフラワーを挿したり、いくつかの色を並べたりするのもよく似合います。
釉薬の発色や質感は一つずつわずかに異なり、本体にはそれぞれナンバーが施されています。
ふと目に留まった一本をさっと飾る。そんな気軽な習慣から、暮らしの景色を変えてくれるフラワーベースです。
涼やかに光を透かすガラス。
静かな佇まいで、草花を受け止める陶器。
素材やかたちは異なっても、どれも一輪の花や小さな枝から、暮らしの景色を変えてくれるものです。
窓辺や食卓、棚の片隅。いつもの場所にひとつ加えるだけで、光の映り方や空間の印象も少しずつ変わります。
花を生ける日はもちろん、何も入れず、色や輪郭を楽しむオブジェとして飾るのもおすすめです。
気泡や色の濃淡、釉薬の表情など、一つひとつに見られる違いも、それぞれの製法から生まれたもの。
この夏の暮らしに似合うひとつを、ゆっくりと見つけてみてください。
今回ご紹介したガラスと陶器のアイテムは、京都市左京区のtiflo galleryでもご覧いただけます。
写真だけでは伝わりにくい、ガラスの厚みや色の重なり。
光を受けたときの陰影、陶器の手触りや釉薬のわずかな違い。
実際に手に取りながら、一つずつの表情を見比べてお選びいただけます。
開催場所:tiflo gallery
開催期間:2026年7月16日(木)~8月28(金)
毎週木・金曜日営業
※8月13日・14日は休業となります。
少量ずつの入荷となるため、会期中でも完売となる場合がございます。
今の暮らしに似合う一つとの出会いを楽しみに、どうぞお立ち寄りください。