信楽焼の鉢と、植物と、暮らすということ

育てる器、暮らしになじむ鉢

信楽の土でつくられた、小さな植木鉢が仲間入りしました。ひとつずつ、かたちも、表情も違うこの鉢たちは、まるで“土の彫刻”のよう。植物の緑と出会ったときに生まれる静かな景色は、見ているだけで、心がふっとほどけていくようです。

はじめてのご紹介となる、ティフロの信楽焼鉢。今回はその魅力について詳しくご紹介します!

信楽焼の魅力

信楽焼(しがらきやき)は、日本六古窯のひとつに数えられる、古くからの焼きもの。
滋賀県・信楽の地で、長い年月をかけて受け継がれてきた、土と火の伝統です。

信楽焼の器を手に取ったとき、まず感じるのは、どこかあたたかな空気。土のざらりとした質感。ほんのり赤みを帯びた火色。

ひとつひとつに異なる表情があって、じっと見ていると、まるで器の中に小さな風景があるようです。

窯の炎によって生まれる、こげ茶の焼き跡。作為のない美しさが、信楽焼ならではの魅力です。

ほんの少し鉢や花器の選び方を変えるだけで、暮らしの見え方が変わることに気づかされます。

植物と器が、ゆっくり育っていく

信楽焼の鉢の魅力は、見た目の美しさだけではありません。

厚みのある陶土は保水性と通気性を兼ね備えていて、植物が心地よく育つ環境を自然とつくってくれます。特に、根が呼吸しやすいことは、植物にとって大切なことのひとつ。

また、鉢そのものがインテリアになるので、棚の上や窓辺に置くだけで絵になるのも嬉しいポイント。
色や形がすべて異なるので、ひとつずつ集める楽しみもあります。

朝、葉に光が差し込むのを見てふと笑顔になる。休日に土を足しながら、鉢の縁をそっと撫でてみる。
そんな何気ない瞬間に、心がゆるむのを感じます。

量産品にはない、一点ものの温かみ

経年変化を楽しむ暮らし

土の質感を楽しめる、素朴な焼き物

信楽焼とともにある暮らし

手づくりだからこそ、ふたつと同じものがない。
少しゆがんだ輪郭も、焦げたような表面も、それが器の個性として愛しく思える。完璧じゃない美しさに、ふと心がほどける瞬間があります。

信楽焼は、静かに暮らしに寄り添う器。たくさん主張はしないけれど、いつしか手放せなくなっている。

そんな存在になってくれるはずです。

信楽焼の植木鉢

厚みのある陶土は保水性と通気性に優れ、植物が健やかに育つ環境を自然と作り出すことができます。