ネフロレピス、軽やかな葉が、空気をふわりとほどく。
繊細に連なる細かな葉が、ふわりと弧を描く。
ネフロレピスは、まるで風のかたちをそのまま写しとったような、やわらかで自由な表情をもつシダの仲間です。
日常の中に自然のやさしさを添えたいとき、この植物はとても頼もしい存在。
ナチュラルな木の家具や、麻や綿のような自然素材と調和し、空間に“抜け”を生むような軽やかさをもたらしてくれます。
棚の上に無造作に置いたり、バスケットに入れて吊るしてみたり。どんなスタイルの部屋にも、自然と馴染む包容力があります。
ネフロレピスは湿度を好む植物。直射日光は避け、レースカーテン越しの柔らかな光のもとに置いてあげると、葉の緑がいっそう深まります。
空気が乾燥しているときは、霧吹きでそっと潤いを。葉先の色がやや褪せてきたら、それは「もう少し湿度をください」のサインかもしれません。
水やりは、土の表面が乾ききる前に。乾燥しすぎは葉の落ち込みにつながるため、春から秋は土の様子を見ながら定期的に。冬は水の量を控えつつ、冷たい空気を避けてあげると安心です。
ボリューム感のある姿ながら、葉はふんわりと空気を含むように広がるので、重たくなりすぎず、視界をやさしく揺らしてくれます。
モダンな空間にも、ナチュラルな空間にも、そっと馴染みながら、ひとさじの“やわらかさ”を添えてくれる。無機質なインテリアの中ではほどよい抜け感を、木の家具や自然素材のそばでは緑の奥行きを引き立ててくれます。
ネフロレピスは、そんなどんな暮らしにも寄り添いながら、心地よい余白をそっとつくり出してくれるグリーンです。
今日の空気を、少しだけやさしく。
そんな気持ちのときに、ネフロレピスは静かに応えてくれる気がします。