ペペロミア・プテオラータ、ストライプが生む、静かな余白
赤みを帯びた茎と、すっと伸びる緑の葉。その上に入る白いストライプ模様が、ペペロミア・プテオラータの静かな存在感を際立たせます。
葉は多肉質でほんのり艶があり、上から見ると星のように放射状に重ならず広がってゆく。そのたたずまいは、派手さを抑えながらも、なぜだか目を惹きます。
この植物は、南米の熱帯〜亜熱帯地域が原産。耐陰性があるため、室内の明るい窓辺や、やわらかな間接光が入るスペースでの管理がぴったりです。
真夏の直射日光は葉焼けの原因になるので、レースカーテン越しのやさしい光が理想的。葉の美しいストライプを保つには、適度な明るさと風通しが大切です。
水やりは春夏と秋冬で少し変えましょう。春夏は、土の中心部までしっかり乾いてからたっぷりと。秋冬は控えめに、乾いてから2~3日待ってから与えるのがベター。受け皿に水を溜めないこと、そして気温が高い時間帯に水を与えることが、根や葉を傷めないコツです。
最低気温は10℃以上をキープ。冬場は窓辺の冷え込みや暖房の風に気をつけて、やや乾かし気味に。剪定は春〜秋に、傷んだり伸びすぎたりした枝葉を整えれば、コンパクトな樹形を保てます。
プテオラータの魅力は、その育てやすさだけではありません。赤みを帯びた新芽や茎、濃い緑とのコントラストは、モダンな家具にもナチュラルなインテリア空間にも不思議とよく似合います。省スペースで飾れるため、デスクの一角や本棚のすき間にもそっと馴染み、暮らしに静かなリズムを与えてくれます。
花言葉は「艶やか」「可愛らしさ」「片思い」。その言葉通りの雰囲気をまとうペペロミア・プテオラータは、大切な人への贈り物としても喜ばれる一鉢。整った葉姿の美しさと、どこか素直な佇まい。育てるほどに愛着が深まる、そんな植物です。