セヌフォ族について

セヌフォ族は、西アフリカのコートジボワールを中心に、マリ南部やブルキナファソ南部にまたがって暮らす民族です。
古くから木彫技術に優れ、儀礼や日常の道具として独自の家具や工芸品を生み出してきました。
特にピカソなどキュビズムの芸術家がアフリカ美術から影響を受けたことは有名で、その中にはセヌフォ族の造形感覚も含まれています。
なかでもスツールは、ただ腰を掛けるための道具にとどまらず、家族や共同体の絆を象徴する存在。
村の長老や重要な儀式に関わる人物が使用することも多く、権威や精神性を宿すものとして大切に扱われてきました。
このスツールもそのひとつ。無垢材を手斧や刃物で削り出し、丁寧に磨き上げた重厚な姿は、木材の力強さと職人の感覚的な美意識が融合したものです。
数十年の時を経て深みを増した木肌には、使い込まれた道具だけが持つ艶やかな表情があり、歴史を確かに物語ります。
彫刻的な造形が生み出すインテリアとしての存在感

セヌフォ族のスツールは、シンプルながらも彫刻的な美しさを持っています。
一つの木を丸ごと削り出す技法により、継ぎ目のない堅牢さと、木そのものの生命力が宿っているよう。
座面がなだらかにカーブしていたり、脚が動物的な力強さを帯びているのも特徴的です。
今回の一脚も、丸みを帯びた座面と力強く太い脚部を持ち、置くだけで空間に独特のリズムを与えてくれます。
植物やオブジェを飾れば、ギャラリーのような雰囲気を演出。
特に現代的なインテリアや北欧デザインの家具と組み合わせると、対照的な素材感が際立ち、空間全体に深みを与えてくれます。
また、無垢材の温かみは日本の住まいとも相性抜群。畳や無垢フローリングの上でも自然に馴染み、違和感なく暮らしに溶け込むはず。
伝統的なアフリカ家具でありながら、現代のライフスタイルにも柔軟に寄り添ってくれるのが、このスツールの魅力なのです。
アフリカンヴィンテージの記憶を受け継ぐ

忙しい現代の暮らしにおいて、このセヌフォスツールは「立ち止まるきっかけ」を与えてくれます。
読書やお茶のひとときに寄り添い、また玄関や寝室で日常の所作を支える存在に。
小ぶりながらも生活の中で繰り返し触れることで、やがて家族の記憶や思い出と結びついていきます。
一点ものの家具だからこそ、その価値は年月を重ねるほどに増していく。
西アフリカの大地で生まれたこのスツールが、これからの暮らしを満たしてくれるはずです。
【LINE確認可能商品】

こちらの商品はヴィンテージ品のため、経年変化による傷や汚れ、色むらがある1点物でございます。
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※営業時間は平日10:00〜17:00となります。
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商品情報
サイズ
全体:幅 46.5cm × 奥行き 28.5cm × 高さ 18.5cm
座面:幅 46.5cm × 奥行き 28.5cm
※サイズはすべて手作業で採寸しております。実際の寸法と表記に、少しの誤差が生じ
る場合がございますのであらかじめご了承ください。
素材
木(アフリカンチーク)
生産地
コートジボワール(セヌフォ族)
備考
【取り扱い商品について】
・長い時を経て現地で使われてきたため、個体によっては擦れ、小傷、ひび、がたつき、虫喰い跡などがあります。
時を重ねた品ならではの風合いとしてお楽しみください。
・古い品のため、新品製品のような保証はございません。
・水濡れや直射日光は避けてお使いください。乾燥・湿度変化によって木部にひびが生じる場合があります。
【お手入れ方法】
・普段のお手入れは柔らかい布での乾拭きをおすすめします。
強い洗剤や研磨剤は、表面を傷つける原因となりますのでご注意ください。