構造の美を宿す、オランダの名作チェア

1960年代、オランダの家具メーカー Galvanitas(ガルファニタス) が生み出した S-22。
目的はただ一つ。
軽く、丈夫で、そして美しい椅子を作ること。
公共施設や教育機関のために設計されたこの椅子は、当時のヨーロッパで「量産と美の両立」を象徴する存在でした。
スチールフレームと成形合板という異素材の組み合わせは、耐久性と軽さを兼ね備え、どんな環境でも実用的に使用可能。
特に脚部のV字構造はGalvanitas社の代名詞ともいえるディテール。
構造的な強度を保ちながら、視覚的な軽やかさを生み出しています。
無駄を削ぎ落としたフォルムは、学校やホール、オフィスなど多様なシーンで用いられ、その姿勢の美しさと合理的な設計思想は今もなお評価され続けています。
Galvanitas(ガルファニタス)といえばのV字脚

この椅子の特徴的なV字脚は、見る角度によって印象を変え、リズムのある陰影をつくります。
光が差し込む空間ではフレームが美しい線として浮かび上がり、まるで建築の一部のような存在感。
どんな空間にもすっと馴染みながらも、確かなデザイン性を持っています。
背と座は成形合板で一体に仕上げられ、身体を包み込むようにカーブを描くシルエット。薄い板ながらしなやかさを持ち、座る人の姿勢を自然に支えてくれるという機能面もばっちりです。
また、木部のあたたかみとスチールの硬質な質感が調和し、無骨さの中にも品のある雰囲気が共存しています。
オランダらしいインダストリアルデザインと言えるのではないでしょうか。
飾らない美しさを持つ S-22

半世紀以上前に生まれたデザインでありながら、今の暮らしにも自然と馴染む普遍性を持っている S-22。
時を経て表面の木目に生まれた小さな傷や艶は、使われてきた時間の証。
それは、ものを大切に使い続けるヨーロッパの文化をそのまま受け継いでいます。
インテリアに取り入れれば、空間にほどよい緊張感をもたらしながらも、どんなスタイルにも寄り添う。
北欧の柔らかさにも、インダストリアルな強固さにも、自然と呼応します。
華美ではなく、飾らない美しさ。
その中に宿る力強さこそ、S-22 が長く愛されてきた理由なのです。
【LINE確認可能商品】

こちらの商品はヴィンテージ品のため、経年変化による傷や汚れ、色むらがある1点物でございます。
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商品情報
サイズ
幅 54cm(座面幅 40cm) × 奥行 40cm × 高さ 80cm(座面高 46cm)
※サイズはすべて手作業で採寸しております。実際の寸法と表記に、少しの誤差が生じ
る場合がございますのであらかじめご了承ください。
素材
フレーム:スチール / シート:パグウッド(プライウッド)
生産メーカー
Galvanitas(オランダ)
年代
1960年代
状態
Aランク:
少しの傷・汚れはありますが
大きなガタツキ、欠けなどはありません。
備考
【取り扱い商品について】
・ヴィンテージ・USED品の為、経年による使用感、劣化、傷などがございます。
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