時を重ねた美しさが織りなす、1970年代のヴィンテージラグ

トルコ南西部に位置するイスパルタ。
19世紀後期から絨毯製作の重要な中心地として発展してきた歴史ある織物の街です。
標高1,000メートルを超える高原地帯に位置し、豊かな自然に恵まれたこの地域では、古くから質の高い羊毛の生産と絨毯作りが盛んに行われてきました。
当時の職人たちは、受け継がれてきた伝統技法を大切に守りながらも、新しい時代の美意識を取り入れ、独特の魅力を持つ作品を数多く生み出していたのです。

時を経て優しく褪せたアイボリーとベージュ、淡いピンクが溶け合う色合い。
繊細な唐草模様と花柄が霞むように広がり、部分的に生まれた色の濃淡が、このラグだけの表情を描いています。
手織りならではの丁寧な織り目と、経年が育んだ柔らかな風合い。
それはすべて、一点ものの証です。
擦れた表情こそが魅力

褪せたトーンと繊細な線描の花模様が、まるで長い時間を経て自然に生まれたかのような佇まいを見せています。
色の抜け方ひとつ、擦れの表情ひとつにそれぞれ個性が。
偶然が織りなすグラデーションの美しさは、現代のミニマルな空間にもすっと馴染み、木の床やコンクリートの質感を引き立ててくれます。

190×103cmというサイズは、リビングではアクセントラグとして、寝室や書斎では使い勝手のよい実用サイズとして活躍。
リビングのソファの前に広げれば、家族の足音が優しい音色となって響き、ダイニングテーブルの下では食事を囲む笑い声を受け止めてくれるもの。
そして何より、この年を経た暖かな風合いがまた、お部屋の印象を大きくかえてくれるはずです。
どんな空間にもあわせやすいからこそ、ヴィンテージの世界の入り口として、取り入れてみるのはいかがでしょうか。
あなたの暮らしに、新しい物語を

ヴィンテージラグは、ただの敷物ではなく、時間を受け継ぐ存在です。
1970年代から半世紀を超えて育まれた風合いは、今後もさらに味わいを増し、
暮らしの記憶と重なりながら深まっていきます。
裸足で歩いたときのやわらかさ、そこに腰を下ろして過ごすひととき。
それが色褪せないというのは、少しの安心感にも繋がるのではないでしょうか。
ラグは日々の暮らしを豊かにする舞台のような存在。
その上に新しい経年を積み上げていくのも、これからの楽しみになるはずです。
このヴィンテージラグとともに、あなたの住まいにも新しい物語を紡いでみませんか。
商品情報
サイズ
約190 × 103cm(フリンジ含まず)
厚み:約3mm
※手織りのため、形に若干の歪み・サイズ誤差があります。
素材
ウール、コットン
生産地
トルコ・イスパルタ
年代
1970年代
備考
【ヴィンテージラグについて】
• こちらは手織りのヴィンテージ品です。商品ページでお伝えしきれないような独特の風合い、手作業による自然なゆがみ、色ムラ・糸のほつれ・かすれ・シミといった使用による状態変化、部分的な補修跡がございます。これらを味わいとしてお楽しみいただける方におすすめいたします。
• 全て一点もののため、同じ柄の商品はございません。長い年月を経て育まれた、この世にひとつだけの個性的な風合いをお楽しみください。
• すでに洗浄・検品・お手入れ済みなので、ご購入後すぐにご使用いただけます。
• 天然ウール特有のにおいがわずかに残る場合がございますが、ご使用いただくうちに軽減されます。湿気がこもると香りが立ちやすくなるため、気になる場合は風通しの良い場所で陰干ししてください。
•ご使用中にウール繊維の細かな粉が出ることがありますが、天然素材ならではの特性としてご理解ください。
【お手入れ方法】
• 日常のお手入れには、回転ブラシのない掃除機をご使用ください。強モードや吸引力の強いクリーナーは繊維を傷める原因となるためご注意ください。
• 定期的にブラッシング、拭き掃除やほこりの叩き出しを行うことで、清潔にお使いいただけます。
• 湿気がこもらないよう、時折風通しのよい場所で陰干ししていただくと、より長く美しい状態を保てます。
• 水洗いが可能です。冷水でやさしく手洗いした後、しっかりすすぎ・乾燥してください。洗濯機の使用はお控えください。