ものを選ぶとき、
「どこで、どんな人が、どんな思いでつくったのか」
を気にするようになったのは、
いつからでしょうか。
大量につくられ、早く消費されることが
当たり前である今、私たちは、
長く使われることを前提につくられたものに、
自然と心を寄せるようになっています。
tifloが「日本のものづくり」
というカテゴリーを設けたのは、
Made in Japan という言葉そのものよりも、
その背景にある作り手の姿勢を、
暮らしの中で感じてほしいと考えたから。
派手に語られることはなくても、
使い続けるうちに良さがじんわり伝わってくる。
そんな道具や家具を、ここでは紹介しています。
日本のものづくりを深く味わう3つの視点
日本のものづくりを選ぶときに大切にしている3つの視点。
それは、つくられた瞬間ではなく、使われ続ける時間を見据えた考え方です。
01|長く使われる前提で、つくられている
日本のものづくりには、「完成した瞬間」をゴールにしていないものが多いように感じます。
使い、手入れし、ときには修理をしながら、時間の経過とともに完成に近づいていく。
素材の選び方や構造には、その前提がきちんと組み込まれています。
流行よりも、耐久性。新しさよりも、続いていくこと。
02|人の手が関わる「余白」がある
すべてを均一に揃えるのではなく、最終的な判断を人が担う。
木目の出方、金属の表情、その日の素材の状態。
人の手が関わることで生まれる、わずかな違い。それが自分だけの個性として、暮らしに馴染んでいきます。
03|暮らしの動作から、逆算されている
触る、持つ、置く、仕舞う。
日本の道具や家具は、日々の使われ方を想像しながら、暮らしの風景から逆算してつくられています。
主張しすぎないこと。それでも、きちんと役割を果たすこと。
日本の住空間や生活習慣に根ざした設計は、日々の動作を静かに支え続けます。
-空間の骨格になるもの-
住まいの道具
ReBuilding Center JAPAN
長野県を拠点に活動するリビルディングセンタージャパンは、解体される家屋や製材所で行き場を失いかけた古材をレスキューし、もう一度手を入れ、次の使い手へとつなぐ取り組みを続けています。
ここで生まれる家具や道具が大切にしているのは、新品であることよりも、「これからどう使われるか」という視点。
時間を経た素材に、いまの暮らしに合う構造を与える。その姿勢は、「長く使われる前提」という日本のものづくりの考え方を、現代的に体現しているように感じられます。
DUENDE
DUENDEの家具やプロダクトには、使われる場所や動作を起点にした、無駄のない設計があります。
構造はシンプルでありながら、強度や安定感といった機能面には妥協がなく、暮らしの中で繰り返される動作を、静かに受け止めてくれる存在。
主張しすぎない佇まいは、空間に余白を残しながら、確かな役割を果たすもの。道具としての誠実さが、DUENDEのものづくりには息づいています。
KUMIJI
真鍮という素材に、手仕事で向き合い続けるKUMIJI。磨きすぎず、整えすぎず、素材そのものが持つ表情を受け入れることで、一つひとつ異なる佇まいが生まれます。
使いはじめよりも、使い続けた先に完成がある。真鍮が酸化し、色合いが深まっていく過程も、暮らしの一部として楽しむ。
KUMIJIのものづくりには、人の手が関わる余白と、時間を重ねる価値が、自然と宿っています。
-毎日の動作に寄り添うもの-
生活の道具
AJI PROJECT
香川県・庵治石の産地で生まれたAJI PROJECTは、石という素材を、現代の生活道具へと再編集しています。
重さ、手触り、安定感。どれもが偶然ではなく、使われる動作から導かれた必然。
置く、押さえる、支える。生活の中で自然と使われる場面を想像しながら、石という素材の可能性を広げています。
Fresco
Frescoが手がけるガラスの器には、手仕事ならではの揺らぎと、凛とした美しさが同居しています。
ひとつずつ吹かれ、形づくられるガラスは、同じ表情のものが二つとしてない。その個体差こそが、使う人の暮らしに寄り添う理由でもあります。
日常の中で使われ、光を受け、手に触れ、洗われる。使う時間そのものを引き立てる器として、Frescoのプロダクトは静かに存在感を放ちます。
TOKYO / EAST
ものづくりの街として知られる東東京。
この地に集積する職人たちの技術から、TOKYO/EASTのオイルランプは生まれました。
真鍮加工とガラス制作、ふたつの手仕事が出会うことで、炎は予測できない揺らぎを宿す。右へ、左へ、まるでダンスをするように。
その動きを眺めているうちに、心が静かにほどけていく。真鍮は使い込むほどに深みを増し、灯りとともに時間を重ねていきます。
時とともに息づく、日本のものづくり
北から南まで、日本各地で静かに続くものづくり。
それぞれの土地の素材、受け継がれてきた技術、作り手の想い。
tifloが届けたいのは、「もの」だけではありません。
それを手にした日から始まる、あなたの暮らしとの時間。
使い、触れ、眺め、手入れをする。
そうして重ねた日々が、やがてそのものを唯一無二の存在に変えていく。
時とともに息づく、日本のものづくりを。